ICF協会主催 「ICF活用研修会」を開催しました。

講師としてお迎えするのは、西宮協立リハビリテーション病院名誉院長の太田利夫さんです。

先生ご自身の闘病経験から、当事者目線によるリハビリテーションに対する思いなど、貴重なお話をいただける機会をいただきました。

現在、リハビリテーションにおいては、障がいに向き合う方々の「活動」と「参加」に視点を置いた支援が求められ、多くの取り組みが行われています。

中でも、患者ご自身が当事者として本当に望む「参加」とはどのようなものか、きっと多くの方々が日々模索していらっしゃるのではないでしょうか。

「参加」とは何か。「支援」とは何か。

そんなリハビリテーションに関わる全ての人たちにとって、ICF の理解とともに、ICF の活用による「活動」と「参加」に向けて、何か一つでも「気づき」を得ていただける研修会となりました。

参加者の声(一部抜粋)

こんなに感動し、胸が熱くなる研修は初めてでした。

 ICFはもっと勉強が必要ですが、視点を広くもてるよう今日感じたことを大切にしていきたいと思います。 

生きていくには社会参加が必要だという言葉がとても印象に残りました。 

いるだけでも意味がある、外に出るだけが参加ではないと理解できました。 

コミュニケーションが人として生きていくために最も大切で、それを奪われた時の絶望感は想像以上に深刻、という言葉に胸がざわつきました。 当事者の言葉の重みを改めて考える機会となりました。 

自分がSTになった動機について振り返るときをいただきました。

実際の症例をご本人から伝えていただき、医療者として反省すると共に、とても興味深かった。 

"自分への参加" "参加とはその人らしく幸せであること" という言葉が強く印象に残りました。

参加の形として「自分への参加」が重要な要素であり、患者様とともに目指す、リハビリテーションの目標であると思いました。 

人が思いを表現し自分の役割に気づくことの大きさを改めて感じ、意思疎通に困難を抱える人の近くで、思いに耳を傾けることのできるSTという仕事に出会えて幸せだと感じます。 

「苦しみ、悲しみを訴えられる様な関わり」を振り返り、明日からの看護に生かして行こうと思います。

 太田先生、この講義を受けた看護師はたくさんいます。この感動と反省から看護は必ずもっと良くなります。待っててください。