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<NEW> 香川大学での特別講義を担当しました(2023/9/26)
執筆書籍発売のお知らせ(2023/4/26)
ICF(アイシーエフ)とは
すべての人がより良く生活するために
「生きることを全体像で捉える共通言語」
ICFは、2001年にWHO(世界保健機関)の総会において採択された、WHOが定めた国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health)で、ICD(国際疾病分類)、ICHI(国際医療行為分類)と並び、WHO-FIC(世界保健機関国際統計分類)における中心分類の一つです。
ICFは、WHO-FICが扱う健康に関する幅広い情報のうち、人の健康状況と健康関連状況を表現・把握するための概念的枠組みを提供するとともに、性別、国籍、人種を問わず通じ合える標準的な共通言語を確立することによって、それらを理解・研究するための科学的基盤を提供するものです。
ICFは、人々を区別・分類するものではありません。
障害の有無を捉えることに焦点を当てるのではなく、障害があってもなくても、生きづらさを感じた時、その人らしくより良く生活するためにはどうすれば良いのでしょう?
ICFは、人が生きることの全体像を明確にし、「新たな目の向けどころ」を提供します。
ICFは、「生きることの全体像」を捉えるために必要な「生活機能と障害」に関する評価・分類法です。
日本ICF協会の活動
ICFを活用できるさまざまな分野の活動を支援
日本ICF協会は、 ICF並びにICDに関して、「 WHO」及び 「WHO国際統計分類協力センター(=厚生労働省・国際分類情報管理室)」が行なう活動に協力、貢献することをベースとしてスタートいたしました。
WHO、厚生労働省、日本WHO国際統計分類協力センター等に協力し、わが国の統計法におけるICFの法制化を支援します。
さらに、WHOが関わる持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals; SDGs)の2030年達成に向けた、「ゴール3:すべての人に健康と福祉を」においても、「ICFの概念」及び「統計ツールとしてのICF」の一層の普及は大きく役立つものと考えています。
※WHO及び厚生労働省が所管する ICF「国際生活機能分類-国際障害分類改定版-世界保健機関(WHO)
具体的な活動の紹介
日本ICF協会は、以下のような活動を進めて参ります。
◆ICFの普及活動◆
☞高校・大学等での講演
☞「ICFのABC」の作成・配布
☞地域や施設・職場等でのICF活用セミナー
☞厚生労働省の普及活動(シンポジウム等)の支援
☞ICFの分類項目に関する最新情報の発信(リンク等の紹介)
◆ICFの研究・開発等の支援◆
☞国内外のICF活用事例等の研究及び紹介
☞「ICF活用指針」(厚生労働省)の整備に関する支援
☞評価・統計ツールのためのアプリの研究・開発の支援
最近の活動実績については活動報告をご覧ください。
関連サイトへのリンク
※1 WHOの原文で閲覧可能です。
※2 国際生活機能分類(ICF)をキーワードとする論文検索が可能です。
※2 検索語に「ICF」「国際生活機能分類」等を入れて検索してください。
日本ICF協会の活動と、ご賛同いただける方々について
当協会はICF や ICD に関して必要とされるテーマ・課題に対して、その都度、賛同ご協力いただける方を募り、一番好ましいと思われる形態での活動を模索、推進してまいります。
今後、それぞれの活動内容に応じて、その活動と賛同・ご協力いただいている方々をご紹介できたらと考えております。
当協会は、現段階では「会員制」をとっておりませんが、今後、協会の活動に賛同いただき、協会運営のためにご協力いただけるような場合には、そのために必要な体制を検討、整えてまいりたいと考えています。
「日本ICF協会」の現在の活動状況について、簡単にご紹介いたします。
ICD-11 改訂では、ICF を用いた健康に関する生活機能レベルの定量化を目的とする「第V章」が新たに盛り込まれました。そのICD-11の日本語版作成にともなう「標準病名マスターとの整合性を担保する作業に協力しています。
回復期リハビリテーション病棟におけるICFの臨床活用例を研究する理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の有志と共に、ICFをもとにした「他職種協働モデル」について、定期的な検討会と執筆活動を行なっています。
大学において、年1回の講義をさせていただいています。
●香川大学・医学部… 「ICD概論及びICF、DPC制度の概要」 ~「臨床研修の到達目標」に関連して ~
●横浜薬科大学 … … … 「薬学とICF」
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